四日間の奇蹟ネタばれ

件の入れ替わりによって真理子が自分の命の期限を意識させられる残酷さ、そしてそれを克服し自分の存在した価値を見出すというところがストーリーの肝になっていると思うのですが、その克服っぷりがあまりにも簡単過ぎて拍子抜けします。そもそも真理子の悲しみに深さが感じられません。

真理子に起きた奇蹟が、敬輔と千織の魂の再生を齎すということであればもう少し納得できたのかもしれませんが、敬輔は千織と生きていくことで緩やかに再生をしているし、千織に至っては脳の回復が入れ替わりによって真理子が遺してくれたものという形にしてますが、結局は副産物的みたいになってるので感動も何もありません。

結局のところ、わざわざ使った入れ替わりがうまく作品に溶け込めず、宙ぶらりんになっています。