これが噂のタケモトマジック

ウロボロスの偽書 (講談社ノベルス)

ウロボロスの偽書 (講談社ノベルス)

竹本健治の連載ミステリに、ひそかに忍び込む残虐非道な殺人鬼の手記。連載が回を重ねるにつれ、虚構と現実は、妖しくも過激に昏迷の度を深める。ミステリ界を彩る豪華キャストが実名で登場、迷宮譚に花を添える。(「MARC」データベースより)

プロの作家がミステリを使って大いに遊んじゃった作品。本当にこの人はアンチミステリな作家だなぁ。
内輪ネタに偏りすぎていないでもないけど、ミステリ読者が読むことを前提に書いてんだろうなぁ。そのあたりは実に計算高いというかなんというか。絶対わざとだと思うもん。
読んでて得したなと思うのは、小野不由美サンスクリット語読めるというのを知ったこと。(え、それだけ?)
あとミステリじゃないからっていろいろと無茶しすぎ。どうせ無茶するんだったら、もっと実在する登場人物をいじり倒した方がニヤニヤ読めたんじゃないかしらん。
あれだ、僕は数式とか出しちゃうのは好きじゃない。そんなとこまで『虚無への供物』を意識しなくてもいいじゃないか。ああー。ああー。