001:エンド・ゲーム:新

エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)

エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)

今年はどれぐらい楽しめたか3段階でランク付けしたいと思います。3段階くらいが限界。あと新刊か既刊か文庫新刊かも管理のために書く。

新年一発目は常野一族シリーズ『エンド・ゲーム』。さくさくとテンポが良く読め、章終わり毎の引きも相変わらず巧かった。話の着地点も許容の範囲に収まっていたので、年初めとしてはまずまずな読書だったかと。

SFというよりはホラーだったと思う。この人の理想とする怖さはキングなんだろうな。怖さの質感は『禁じられた楽園』と共通するものがあり、取り残される(マイノリティである)ことへの恐怖は『月の裏側』でも描いたもの。『光の帝国』が好きって人よりは先に挙げた2作が肌に合うって人の方が楽しめるかも。

大きく広がり見せるであろう常野一族の物語。これから先が楽しみです。