001:エンド・ゲーム:新
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/01/05
- メディア: 単行本
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新年一発目は常野一族シリーズ『エンド・ゲーム』。さくさくとテンポが良く読め、章終わり毎の引きも相変わらず巧かった。話の着地点も許容の範囲に収まっていたので、年初めとしてはまずまずな読書だったかと。
SFというよりはホラーだったと思う。この人の理想とする怖さはキングなんだろうな。怖さの質感は『禁じられた楽園』と共通するものがあり、取り残される(マイノリティである)ことへの恐怖は『月の裏側』でも描いたもの。『光の帝国』が好きって人よりは先に挙げた2作が肌に合うって人の方が楽しめるかも。
大きく広がり見せるであろう常野一族の物語。これから先が楽しみです。