芥川賞・直木賞候補作発表
直木賞→http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
候補作
伊坂幸太郎「グラスホッパー」
岩井三四二「十楽(じゅうらく)の夢(ゆめ)」
角田光代「対岸の彼女」
古処誠二「七月七日」
福井晴敏「6(シックス)ステイン」
本多孝好「真夜中の五分前」
山本兼一「火天(かてん)の城(しろ)」
芥川賞→http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm
候補作
阿部和重「グランド・フィナーレ」
石黒達昌「目をとじるまでの短かい間」
井村恭一「不在の姉」
白岩玄「野ブタ。をプロデュース」
田口賢司「メロウ1983」
中島たい子「漢方小説」
山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」
直木賞で読了している作品は伊坂・古処・本多。福井も読みたいところ。純文はほとんど読まないので芥川では白岩の1冊が積読してあるだけ。山崎は名前がむかついたので黙殺しました。
伊坂と本多は予想していたけど、古処とは意表を付かれました。他の作品はさておき、この3者の中だと古処の作品が白眉だと思いますが、そこは何せメフィスト賞出身。前回の芥川賞の舞城くんみたいになってしまうかもしれないですね。
伊坂はここ数作の中ではイマイチだったのですが、世間的な評価は高いようなので、あとは前回落選した『チルドレン』からの上乗せを審査員がどれほど見るかにかかっていると思います。
昨今の流行から行くと<本多受賞→『FINE DAYS』映画化→"直木賞作家の描く心温まるストーリー">というところに美しいメディアミックスの流れがありそうなのですが、美談でもなんでもありません。僕なら殴ります。あと分冊形式なので一部の審査員が読まないと思います。
福井は未読なんだけど、いかにも力が入ってなさそうな作品で受賞させるという直木賞の手法に嵌るかもしれない。あとは結婚のご祝儀。