007:心霊探偵八雲
- 作者: 神永学
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: 単行本
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死者の魂を見ることのできる男・斉藤八雲が殺人事件に挑む!新感覚ミステリー小説。(文芸社HPより)
対象年齢層低め。中学生くらいが読めば面白いんじゃないかしらねん。以前に同出版社から刊行された『赤い隻眼』という作品を改訂したものらしいのですが、もとのプロットの稚拙さが致命的。もう少し練ってもバチはあたらないんじゃないかな?
文章もさして巧くはないけど、さしあたって取り上げるまでもはないなー。リーダビリティの無さは言わずもがな。心霊を扱っているのにまったく持って怖さが無いのは駄目でしょ。平たく言えば普通に完成度の低い作品。作りがあまりに雑すぎる。まぁ細かい部分の矛盾はこの際目を瞑ろうじゃないか、警察がそんなの見落とすはずがないだろ! とかね。でもな、キャラ小説だとしても登場人物像が薄っぺらいので読んでいても面白みを感じないのだよ。これ困るじゃん。
駄目なら駄目で突き抜けてほしいのね。何のために御社の刊行作品を買ったと思っているのですか? ほんと空気読めよ文芸社!