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謎物語―あるいは物語の謎 (角川文庫)

古典の名作について嬉々として語る姿を見せられると、その作品を是非辿ってみたいという新たな読書欲にかられる。また、それらの作品を未読の自分が悔しくあったりもする。読書に限らずだが、好きな人物の好きな作品に触れるということは、自分のジャンルを広げるには非常に有効な手段と思う。本書は自分の世界を広げるためのガイドブックにはもってこいの一冊であろう。そんなこまっしゃくれたことは考えず「この人、ほんとにミステリ好きなのねー」と微笑ましく眺めるのも良し。